体験談
「仲間と共に」ぼくちゃん

自分が薬物依存症なんだと知らず、薬を止めなければと言うよりむしろ薬を使い続けなければならない、それが自分の最優先、間違いなく一番大切なもの、そんな時を重ねたら最後私は“生きられない・・・”と全身で感じました。ボロボロでした。自分には何も残ってないとさえ感じていました。 そんな時に群馬ダルクの仲間と出会いました。大きな体のポールがハグしてくれて、話をしようと言ってくれました。私は苦しい胸の内をポールとOGにしゃべりだしました。人に自分の話をすることに戸惑いと、恥ずかしさを感じながらしゃべりました。ふと見るとOGがボロボロに泣いていました。その姿を見て私もボロボロに泣きました。この時「私は苦しいです。」という言葉を仲間に伝えることが出来ました。うれしかった、今まで誰も自分のことなんて理解してくれないだろうと、思い込んでいた事から開放されたような感覚で群馬ダルクでの生活がスタートしました。

このスタートは薬を使わないで生きる苦しみのスタートでもありました。長い年月を薬との関係を深める事のみに集中して生きてきた自分に、仲間との共同生活は苦しみでした。仲間の肌が触れるだけで、鼻息が聞こえるだけでイライラ、イライラして人間と一緒にいる事がとにかくつらい。施設長のポールは「楽しんで回復していこう」と日頃から言っていて、実際周りの仲間は楽しそうに笑っていました。人と一緒にいるだけで苦しんでいた私は、笑っている仲間がうらやましかった、自分も仲間が手にしている物を欲しいと考えるようになりました。私は仲間の真似をするようになりました。それから少しずつ変わっていきました。ハウスミーティングで素直な話をしている仲間を見て、少しずづ 自分の仮面を取っていきました。今苦しんだと心を開いている仲間をみて、少しずつ心を開いていって良いんだなと感じました。

一年のバースデー(薬物を止めてからの年月)を迎えた頃仲間が「いつも大きな声で笑っているね!」そんな言葉をいただきました。本当に嬉しかったプレゼントです。今群馬ダルクには新しい仲間たちが入寮して来ています。最近その新しい仲間たちの元気に、私は支えられています。自分の問題は自分ひとりで解決しなければと私は考え込んでしまいがちですが、そんな時仲間が考えてくれるんです。すべての事は決してうまくいかないが、それでも俺は1人じゃないんだ、誰1人小柴の問題は1人で解決しろなんて言ってない。いつも一緒にやっていこうと・・・。自己破産のことや、家族との関係修復のことで悩んでいた時、なんか自分だけの問題だと思っていたし、自分が楽になることだけに集中してしまい、自分ひとりで抱え込んでいた。もっと私自身が仲間と共に歩んで行くんだというとかたい言い方だけど、そういう意識を持たないとこの先自分の人生は変わらない、昔の自分に戻ってしまう可能性が高い。心配ないじゃん、どんな事があっても、どんな結果が出ても仲間と共に乗り越えていけるはずだ!そんな群馬ダルクの仲間の中で私は今日も生活をさせてもらっています。

いつも一緒にいてくれてありがとう・・・

家族だね。

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