体験談
ダルクの生活・退寮・一人暮らし   にし

僕は今月群馬ダルクを退寮し、アパートを借りて一人暮らしをするまで本当に色々な事がありました。

初めてのダルクに来たのは平成18年の7月で、少年院から直接来ました、処方でヨレヨレ、ロレツも回らず、でも見栄は人一倍強く、薬は問題ないと思っていました。だから毎日の生活は苦痛でしかなく、一日も早く地元に帰りたいと思っていました。底をついていませんでした。だから僕はさんざん周りに迷惑をかけて逃げるように地元に帰りました。

それからの地元での一年は坂を転げ落ちるように崩れました。もがいてももがいても薬は止められず、何をやってもうまくいかず。自分がやったことは全て何倍にもなって自分に跳ね返ってきました。自分の無力さを思い知りました、底をついて生まれてはじめて変りたい、助けてほしいという言葉が出ました。助けを求めて、僕は再びダルクに受け入れられ、平成19年の8月に再入寮しました。狂気と孤独でどうしようもなかったけど、ダルクの仲間の輪に入ると不思議と平安になれて、その時はじめて自分は病気なのだと認識できて、受け入れられた事と底付を認められた事に深い感謝が生まれました。やっと12ステップに入れる時期が訪れ、スポンサーと共にステップを進め、仲間とプログラムをやり、ミーティングに行き、仲間と分かち合いながら、ダルクでの生活がスタートしました。筋トレもするようになり、はじめた時はガリガリで力もなく、仲間に誘われても辛いから余りやりたくなかったけど、「継続は力なり」という言葉があるように、今でも筋トレは続けているし、大好きな趣味が出来ました。筋トレもプログラムもすぐ効果は出なかったけれど、継続すれば必ず効果や結果が出て、その度に気付きや自信を持てるようになり、沢山のスキルやプロセスを身に付ける事で自分は変れるっていう希望が持てて、その希望があるかぎり僕は腐らないっていう確信があるから、無力を認めたいし、仲間をプログラムを信じゆだねていきたいと思っています。途中、過去の余罪でダルクに地元の警察が来て逮捕されますが、自分の心には希望があったから投げ出さずに再びダルクに戻ってきたし、僕を支えてくれ助けてくれ受け入れてくれたダルクの仲間には本当に感謝しています。底をつくまで、とにかくモガいてモガききった人生でしたが、今は無力を認め底をついた自分に良くやったって言ってやりたいです。あれだけ苦しくて何をやってもうまくいかなかったのに無力を認めステップを進め仲間と共に励まし合い頑張ることで止まらなかった薬は止まり、仲間ができ、家族との関係は良くなり、信じることや趣味もできて、規則正しい生活ができるようになり、生活の幅も広がり、色々な問題に立ち向かう勇気やプロセスを持てるようになり、そして一人暮らしもできるようになり、あれだけ生きずらかった人生が今ではとても生きやすくなりました。

まだ一人暮らしははじまったばかりでリズムも掴めなくて大変だし、順調に立ち直る保障などどこにもありませんが、自分がダルクで身に付けたスキルと信じる心さえあればやっていける自信はあるから、仲間の輪の中で焦らず今日一日でゆっくり幸せになろうと思います。

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